自分自身、ＣＡＤベンダーで営業をしてましたが、事情によりＵターン後富山県内の企業に勤めました。そこであるシステムの導入に携わりましたが、システムベンダー（システム販売店）の提案に驚愕を覚えました。こちらは、 明確に資料を提出し実現したい要望項目を連絡したにも関わらす、予算を遙かにオーバーする余分な機能までついた提案を持ってきたのです。

これはあくまで一例です。日頃の活動やセミナー等の勉強会で思うのが、企業の経営者や導入担当者の意図が充分にベンダーへ伝わらない、伝わりにくいのが各種トラブルの原因と考えます。 また、決してベンダーを悪く言いたくありません。なぜなら彼らは自社の製品を売り込むために真剣なのです。ただ、他社製のよい製品があっても粗利や経営方針から本来、顧客が望む提案ができない優秀な営業マンもいるのは事実と考えます。しかし、それって本来のシステムインテグレーションとかソリューションビジネスではないと思います。

私は、これらを意識しベンダーにこだわらない中立的な立場で「ITコーディネーター」のプロセスフロー（手順・流れ）に準拠し、経営という視点から相談主に喜ばれるしくみ（必ずしもIT導入は前提としません。）を実現していきたいと考えます。これは、システムを提供する側と提供される側の両方を経験した私が、声を大きくしてアピールしたいところです。 既存の販売チャネル以外の競合他社から相見積もりをとることだってＯＫでしょう。また、必ずしもアウトソーシングの利用ではなく社内にパソコンの事がわかる人がいるのであれば、その人の協力をいただくこともありでしょう。あくまで、貴社のIT成熟度に見合ったしくみの実現が大切だと考えます。

オフィスクリエイション 代表 大野正晴